好きな人と、好きな場所で、好きなことをしたい。
気がつけば、2年間のオーストラリア留学から帰国して早くも2ヶ月が過ぎていた。
同時に、家出生活からはまだ1ヶ月しか経っていないと思うと不思議な感覚だ。あの頃は楽しくもあり、苦しくもあった。「住所不定無職イェーイ」とか言いながら、「職業は何ですか?」と聞かれると恥ずかしくなってしまう。何てことはない、やってみたかっただけ、言ってみたかっただけだった。
それでも、小中高無遅刻無欠席のザ・真面目ボーイだった谷口少年は人生で一度も家出なんてしたことはなく、一週間帰らないというのは少しドキドキする経験だった。
Facebookにそのことを書いたら、何人かの方から「泊まってもいいよ」「飯なら奢るよ」などとメッセージがきた。帰国直後でお金もなかったので、ただただみんなの優しさが嬉しかった。
Aさんは、私の生き方が羨ましいと言った。「今の仕事を辞めて、新しいことに挑戦したい。きっとそうゆう人は多いと思う。けど、辞めようにも次に何をするか決まっていないから辞められない。今の生活水準を落としたくないから躊躇してしまう。」
そうゆうものなのかと思った。
若くして年収1000万円プレーヤーの彼でもそんな風に思うのかと、不思議な気持ちになった。
曰く、「収入が増えると生活水準が上がる。最初は嬉しいけど、その生活にもすぐに慣れてしまう。収入が2倍になっても、牛丼のランチからハンバーグランチになるだけのことさ。それどころか、今度はもとの生活レベルに戻ることへの恐怖心さえ覚える。そうすると、身動きがとれなくなるんだよ。」
彼は「何だか満たされない。」とも言っていた。家なし金なし仕事なし状態だった私は精神的にズタボロだったので、まさか羨ましいと言われるなんて予想しておらず「そもそも幸せって何だろう?」と考えるようになった。今の話を聞く限りでは「収入」よりも大切なものがきっとあるはず。何でもシンプルに考えたい私はこう思った。
"好きな人と、好きな場所で、好きなことをすること"
これこそが私にとっては究極の幸せだ。
順番も大切だ。
まずは大切にしたい人がいる。
そして、その人との理想のライフスタイルを叶えられる場所を探す。
私たちでいうと、動物と植物に囲まれて地球を感じられるような生活がしたい。
最後に、その場所で好きなことをしたい。好きなこととは、やっていて楽しいこと。自分の個性を活かせること。
今までは逆だった。
まずは仕事があって、住む場所を指定されて、その中で大切な人に出会うという順番だった。
けれども、今となってはライフスタイルを選べない生活なんて絶対に嫌だ。
いいかい、あなたは真っ直ぐな性格なんだから、自分の信じた道を突き進めばいい。誰かの言いなりになったり、見知らぬ他人の成功をなぞるように生きてはいけない。うまくやるより、全力でやる。それが、あなたの役割なんだから。
— Shunya Taniguchi (@ShunyaTaniguchi) 2018年10月9日
器用に生きる必要なんてないんだよ。
人それぞれ、幸せの基準がある。
自分がどんな時に幸せを感じるか。これがハッキリしている人は、精神的に成熟しているように思う。なぜなら自分を知り扱えているからだ。
どんな時に幸せを感じるか。
きっと成長するたびに細かい変化はあるかもしれないから、絶えず自分に質問しようと思う。家出生活で、普段はしないようなアツい話を毎晩のように語り合うことで、何だか大切なことに気がつけた。
湯河原リトリート ご縁の杜
今は妻と2人で湯河原のリトリート施設で働かせてもらっている。
日本とオーストラリアで、それなりに違った職場を体験してきたが、正直こんなに働きやすい環境は今までなかった。スタッフも、お客さんも、みんないい人ばかりだ。思うに自分たちが楽しいから、お客さんも釣られて楽しくなるのだろう。ハッピーな環境には、ハッピーな人々が寄ってくる。
まずは自分を満たすこと。
すぐ側にいる大切な人を満たすこと。
そうすると、自然と周りに集まる人々も幸せになっていくんだと思う。
これも、この順番が大切だ。
ココロとカラダが整う宿 「湯河原リトリート ご縁の杜 - Goen no Mori -」 神奈川・湯河原温泉 (箱根熱海伊豆エリア) ビーガン料理
コンセプトは "本来の自分に還ること"
食事は全てヴィーガン料理で、シェフが野菜の声を聞いて作るのでメニューは一期一会。天然温泉に入り、朝は真鶴岬からみる日の出ツアー、その後は生命力を高める瞑想タイム。
年末まではこちらのリトリート施設で働いております。「野菜の声を聞く?何言ってんだ」という方もいれば、「何だか分からないけど面白そう」という方もいると思います。ピンときた方はご連絡お待ちしております。これからはそうゆう時代になりますから。
時に瞑想の講師もやっておりますので、みんなで自分を満たしちゃいましょう。会いにきてくれたら死ぬほど嬉しいです。
※本番は服を着ています
そして年明けからは新しいことに挑戦するのですが、それに関して(おそらく11月中に)【重大発表】がございます。
人生最大のプロジェクトで、自分史上最高にワクワクしています。
「お世話になった方々に恩返しがしたい」という自分勝手な夢が叶えられそうで早く報告したいですが、乞うご期待ください。
敢えて苦しいと分かっている道に進んで、ストレスを抱えながら生きていきたいとは思わない。もちろん、家族を養っていくためには仕方ないという想いもある。食べていくだけのお金を稼ぐ必要だってあるし、今はまだ言葉ばかりが先行して、行動に移せていないのも分かっている。でも、もう少しだけ挑戦してみたい。自分にしかできない何かがきっとあるし、もう少しで手が届きそうな気がする。
挑戦はつづく。