ああ、小菅村でのんびり暮らそう

集落に移住して、古民家ホテルを運営する夫婦の話

古民家ホテルを運営することになりました、とある小さな村に移住します。

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「ひとみとリトリート施設をつくりたい」


ここ3年くらい、ずっと言ってきたことだ。具体的なプランはないけど、自分たちの頭の中にはビジョンがあった。根拠はないけど自信もあった。オーストラリアでの2年間はまさに「人生の夏休み」のような毎日で、様々な気付きに恵まれた。何で日本にいた時はあんなに働いてばかりいたんだろう。美しい自然に囲まれて、好きな人と好きなことをする生活ってこんなにも幸せなことなんだ。夢を叶えたら幸せになる、ではなく、今すぐ幸せになっていいんだ。そんな風に考えるようになった。


すると「日本に帰ってもこんな生活を続けたい。せっかくなら自分たちだけ楽しむのではなくて、大切な人を巻き込んでこんな生活がしたい。」という気持ちが芽生える。それならば宿泊施設を作ろうと、何となくのイメージだったものに理由がついてきた。

 

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そんな熱い想いをもって意気揚々と日本に帰国し、父親に罵倒され家出をしたのはまだ最近の話。この3ヶ月は本当に色々なことがあった。決してポジティブなことだけはなくて、珍しくかなり落ち込むこともあった。オーストラリアでの2年間は無駄だったのだろうか、遊び呆けていただけだったのだろうか、そんな風に考えたこともあったけど、やっぱり自分たちの信じた道は間違えてはいなかった。

 

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村全体がひとつのホテル

山梨県に、小菅村という小さな集落がある。多摩川の源流に位置し、人口は730人ほど。コンビニもスーパーもない。あるのは都心に近いとは思えないほどの大自然と、暖かい村民達だけ。そんな素敵な源流集落で、築100年以上の立派な古民家を改装したホテル事業がスタートする。私たちは、この古民家ホテルの運営を任されることになった。


「村全体がひとつのホテル」というコンセプトで、ホテルの中だけで完結するのではなく村全体の資源を活用する。現状は4室+2棟の計6室で、宿泊部門のスタッフは今のところ私とひとみのみ。レストランには小菅村の食材を最大限に活かしてくれる凄腕シェフが就任する。

夫婦で想い描いていた理想の暮らしが、想像していたよりも早く、そして理想以上の現実となって現れようとしている。ここ最近は、どうしようもなくワクワクしている。人間は強くイメージすると、本当にそれを実現する力が備わっているのかもしれない。


そして、古民家ホテル事業に参画するに伴い「株式会社さとゆめ」という会社の一員として迎え入れていただいた。偶然にも初出社は11月7日、30歳の誕生日だった。"夢"と"仲間"が誕生日プレゼントなんて、最高にしびれる。

 

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源流集落、小菅村に移住します

そんなわけで来年の1月から山梨県小菅村に夫婦で移住します。多摩川の源流というだけあって、水と空気がとても綺麗です。沢わさびやジャガイモ、イワナやヤマメなどが採れて、真冬は氷点下10度を下回るような山の中の村。一時は消滅可能性都市と言われ、村の存続が危ぶまれたこともあるそう。それでもさとゆめが5年前から伴走して地域を盛り上げ、今では年間20万人の観光客が訪れ、移住者も年々増えているそうです。

古民家ホテルの運営マネージャーをするという大層な謳い文句でしたが、要するに私たちは、さとゆめが長い年月をかけて作り上げた村の人との信頼関係やビジョンに後から乗せていただいた形です。やると決めたからには今までの人生で培ってきた全てをこの空間に集約させて、世の中に解き放とうと思います。

 

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私たち夫婦の30代はこの村を舞台にはじまります。これからこのブログは小菅村での古民家ホテル事業をメインに発信していくことに決めました。ホテルができ上がっていく過程をみる機会って中々ないと思います。皆さんがワクワクするような発信を心がけていくので、応援していただけたら嬉しいです。

 

最後に、

 

宿泊業なのでお客様に満足して帰っていただくことが大前提ですが、少しわがままを言うなら、私たちのサービスを受けることで何か新しい気付きがおきて


「ここ、何だかすごく居心地がいい」

「こんなライフスタイルいいかも」

「そっか、もっと自分の好きなように生きていいんだ」


そんなことを感じてもらえたら本望ですし、そんな場所になるように想いをのせていきます。

どんなサービスが正解なのかは分かりませんが、自分たちが本当にいいと思ったものだけをひとつひとつ丁寧に詰め込んだホテル、2019年7月オープン予定です。

 

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挑戦はつづく。